A big step for gluten free labeling in USA

シリアック病である私。
グルテンを食べなくなってかれこれ2年半以上が経過しています。

ちなみにシリアック病とは、グルテンを体内に取り込むとグルテンを体に悪いものと勘違いして小腸の中でグルテンを攻撃してしまう「自己免疫疾患の病気」。つまりグルテンを食べる事で、自分の体を攻撃してしまうのです。今のところ、治療法は無いのですが、グルテン摂取を止める事で健康体を維持できます。

始めの半年はまずダイエットにチャレンジする事で大変な事もありましたが、今では「グルテン・フリー ダイエット」としてはかなりプロ? 日常のダイエットにすっかり慣れほとんど不自由さは感じません。

もともと、ケーキなどの甘いものも食べないし、パンも嫌いじゃなかったけど、ドイツ人のようにパンが無かったら悲しいというほどでもなかったのが幸いしたのかもしれません。それを考えると、この病気が夫に起こらなくて良かった!と心の底から思います。

が、Gluten Freeのダイエットで一番悲しいのは、外食の場合。特に日本食を始めアジア系の料理の外食が一番ハードルが高いことです。そして日本&アジアの食品系を買う場合もグルテンを避けようとすると買えるものがすごく少ないという現実です。

昨年日本に2年ぶりに帰国した時も、本当に痛感しました。

まずアレルギーに対する飲食店での対応がほとんどないので、オーダーできるのはサラダにドレッシング無し、とかお刺身に持参のグルテンフリーのお醤油を使って食べるとか、、、そう選んでいるうちは良いのですが、泊まっていたホテルで「Gluten Freeのパンもご用意しています」と言われて食べたら30分後にはものすごく具合が悪くなってしまったり、、、あんなに具合が悪くなったのはこの2年であれ以外に無かった。ちなみに、InternationalでもTop classのホテルだっただけに残念でなりません。そしてまだまだ店頭で買う食品(缶その他も含め)、日本のFood labelingの中では小麦しか表示義務が課せられていないので、アメリカの様にグルテンを表示をする会社が少ない日本では、グルテン全体が摂取できない私には危険が多過ぎて買う事ができない、、、小麦(wheat)フリーはグルテンフリーとは限られていないので、初心者の方は気をつけて下さいね

今思い出してもあの10日間は本当にぼろぼろの体調だったので、実は日本に帰る事が私にとってfancyでは無くなってしまった訳です。勿論実家に帰って自分で何でも料理すれば問題ないと思いますが、やはり日本に帰ったら美味しいもの食べにいきたい!と思うじゃないですか?(笑

話は、アメリカでのGluten Free環境について。

私が住んでいるサンフランシスコ、ベイエリアではほぼGluten Freeのダイエットをする事に何も不便さを感じません。fast foodや小さなcafe レストランでは無理かもしれませんが、一応サーバーさんのいるレストランであれば、アレルギーに関しては大概のレストランで対応してくれます。

そして、Real Foodsなどのお店では、商品の棚にNon GMOと並び、Gluten Freeも表示されているので、Gluten Freeの商品を探すのも楽。

それに加え、2年前に比べて、商品に「Gluten Free」のプリントが入っている確率が多くなり、購入する際に確認するのがすごく楽になりました。Gluten Freeの表示がまだ今ほどポピュラーでなかった2年前は、その会社のウェブサイトにいって、FAQを読んだり、サポートにメールして確認してから買っていました。

この事を考えても、シリアック病の人だけでなく、健康ダイエットの為にGluten Freeをしている人口がこの1、2年でものすごく増えているのだと思います。つまり、それだけGluten Freeを表示する事で売り上げに直結する訳。テレビの食品の広告でもGluten Freeを耳にする事も珍しくない今日この頃です。

そして、更に、特に私のようにシリアック病で少しの量のグルテンも食べれない人間とっては大きなニュースがありました。

詳しくはsan francisco chronicleの記事(「FDA standard for gluten-free label spells relief for some」by Kristen V. Brown )で読んで頂きたいのですが、「Gluten Free」の表示のガイドラインがが2014年よりFDAによって義務づけられる事に。

Gluten freeと表示するには、その商品に『20 parts per million of gluten』以下のものだけとなります。

2004年からFDAによって、調査とガイドラインの設定が始まってから10年目の事です。でも、私達にとっては大きな一歩。

が、嬉しい反面、個人的には少し不安も。グルテンフリーの商品を作っている会社の中には100% Commitmentしていて、グルテンが製造過程にも、成分にも一切入っていないものを作る事に徹底している会社も多いのです。でも、新しいFDAの規定にのると、20 parts per million of gluten以下であれば、例えグルテンが入っていてもグルテンフリーと表示できてしまう訳です。この辺り、工場の中でのcross contaminationの事など考えると、とってもセンシティブに反応が出る私としては不安でもあります。

まあ、とにかく、今の所グルテン・フリーの定義自体が曖昧で、グルテンは成分に入っていなくても、工場内でのcross contaminationや、品質管理の為に使われているグルテンが入っていたりしてに、グルテンフリーとして売られている商品も信用できない私としては、この一歩が次の大きな一歩に繋がる為に必要なんだと思いたいです。

日本で、私は俗にいうアトピーせいの皮膚疾患でした。原因ははっきりしないけど、ぐじゅぐじゅとタダレ、皮が鱗のようにぽろぽろむける事を繰り返し、時にはとっても痛い水泡が沢山できたり、、、色々な皮膚科にかかっても診断は似たり寄ったりで、高い水を薬の代わりに買い飲んでいた事もあるし、漢方にも頼ったし、神頼みにも近い思いでお医者様を渡り歩いていた事もあります。でも結局は最後にステロイドの強い薬を塗る事しか状況を乗り切る事はできなくって、、、10代、20代、女性として綺麗でいたい時には絶望的な思いで過ごした事も沢山ありました。

でも、私の「アトピーだと思っていた皮膚疾患」も実はシリアック病の症状でした。グルテンを食べる事を止めて瞬く間に肌はすっかり綺麗になってしまいました。

シリアック病はアジア圏では発祥が少ない、という文献を多く見ますが、それは医療機関がシリアック病の症状自体をこうしたアレルギー反応の可能性として検査をしていないからだと思います。現に、あれだけ酷かった私の皮膚疾患に「シリアック病」を可能性としてとり上げた先生は一人といませんでした。

シリアック病の症状は皮膚疾患だけではなく様々。早く日本の医療機関哉お医者様の間でも、これらの症状の可能性としてシリアック病を考え、積極的に検査をできるところが増えたら良いな、と思います。

そして、もう一つ大切な事。それは日本でも早くこうしたグルテンを始めとする食品アレルギーの表示義務とガイドラインを設置してもらいたい事です。特に、薬局で買える薬やサプリメントなどは食品より更に早く対応して欲しいです。なぜなら健康を改善する為の薬やサプリメントが日々体にダメージを与える可能性もあるからです。

こうしたシリアスな食品アレルギーに対して、日本でも早く、個人レベル、そして社会レベルで意識が根付くと良いなと心から願っています。


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